アイランドキッチンで後悔している?半年間使用した感想をレビュー

アイランドキッチンのサイズと使いやすさ キッチン

オシャレなおうちを見ていると、ほぼ100%の確率でキッチンが素敵じゃないですか?家づくりをしているとき、毎日色んなオシャレなおうちを調べて見ていましたが、キッチンって住宅設備の中で一番オシャレ度に直結しやすくて、リビングの雰囲気の決め手になるんだなと強く感じています。

我が家の家づくりでも、キッチン選びを特に重要視していて、もはやキッチンのための家づくりだったと言っても過言ではないほどです。

そんな夢のあるキッチン選びですが、まず初めに検討すべきなのがサイズやレイアウトですよね。今回はアイランドキッチンを検討中の方に向け、アイランドキッチンの使い心地とサイズについてレビューしていきたいと思います。

アイランドキッチンとは?

アイランドキッチンと聞いてピンと来ない人のほうが少ないと思いますが、要するに「壁に接していないキッチン」のことを指します。調理スペースやシンクが、島(アイランド)のように独立していることから、アイランドキッチンと呼ばれています。

アイランドキッチンは基本的に立ち上がりの壁が無く、フルフラットなデザインのものが主流で、吊戸棚などもないのが一般的です。

アイランドキッチンは使い心地はどう?

オシャレなイメージの強いアイランドキッチンですが、使い心地はどうなんでしょうか?オシャレな見た目に特化している分、使いにくいんじゃないかと心配の声もあるようですが、実際のところは…?筆者が半年間アイランドキッチンを使用してみて感じたメリット・デメリットを紹介していきます!

アイランドキッチンのメリット4選

なんと言っても、開放感とオシャレさ!

おそらくアイランドキッチンを選ぶ方の多くは開放感が主な理由なのでは?もはやメリットの一番はこれだと言ってもいいくらい、とにかく開放感とオシャレさが他のキッチンレイアウトとは段違いです。

ペニンシュラキッチンとそんなに変わらないんじゃない?と建てる前は思っていましたが、正直なところ、壁が一枚あるかどうかって開放感にかなり影響を与えるんです。これはペニンシュラキッチンの方のおうちを見たときにめちゃくちゃ実感しました。(ペニンシュラキッチンも素敵です)

また、キッチン自体が独立しているため、空間にドンと構える存在感と、余計なものが無いシンプルな形状が大きな魅力です。オープンでスッキリしたキッチンは、他のどのインテリアよりもおしゃれ感を演出してくれます。

回遊動線で家事がラク!

筆者の個人的な好みとして、回遊性にこだわった家づくりはあまりしませんでした。ですが、キッチン周りは一日の中でも滞在する時間が長いのと、配膳や冷蔵庫からのモノの出し入れ、パントリーの出入りなどと家事で動き回ることがとっても多いので、ここだけは回遊できるレイアウトにしたい!というこだわりのもとアイランドキッチンを取り入れました。

実際の我が家のキッチン周りの間取りはこのような配置なのですが、夫の書斎からまっすぐに冷蔵庫へ行けたり、パントリーにモノを取りに行くときに遠回りをしなくて済んだりと、回遊できるアイランドキッチンならではの良さを強く実感することができています。

回遊動線のあるキッチンの間取り
我が家唯一の回遊動線

余談ですが、よく子供とキッチンの周りを追いかけっこしたりして、これも地味に回遊動線のメリットだなと感じています。笑 (赤ちゃんがいるご家庭はベビーゲートを設置しづらいので要注意)

複数人で料理を楽しめる

アイランドキッチンを複数人で使用
複数人で調理のイメージ図

我が家はよく家に人を呼んで一緒に料理をしたり、複数人でお菓子作りを楽しむことが多いので、こういう時にアイランドキッチンは便利だなと強く思います。

アイランドキッチンだと上で述べたように回遊性が高いので複数人でウロチョロしやすいのと、作業スペースをカウンター側からも使えるので、向かい合って会話を楽しみながら料理を楽しめるのは大きなメリットだと感じています。

アイランドキッチンのデメリット4選

ここまでアイランドキッチンの良い面ばかりを紹介してきましたが、やはり毎日使っているとデメリットも見えてくるものです。アイランドキッチンのメリット・デメリットの両方を理解したうえで、自分に合った最適なキッチンレイアウトを選べるよう、参考にしてみてください。

まわりに油がとびやすい!

もうこれは想定どおりですが、アイランドキッチンだと油が周辺に飛びやすいです!

壁付キッチンやペニンシュラだと、汚れに強いパネル加工が施された壁が調理スペースの前面や側面に付いてきますが、アイランドキッチンは油を防ぐような壁はほぼありません。

アイランドキッチンのオイルガード

我が家のグラフテクトのアイランドキッチンは、コンロの前にお気持ち程度のオイルガードがありますが、実際油はもっと高く遠くに跳ねたりもするものですからね…。

揚げ物をした後は周りの壁を拭いたりといったお手入れが必要になるので、気になる方は要注意です。我が家では油の多いものを加熱する際は必ずオイルガードを使用していますが、そうすると余計な洗い物も増えますし、こればっかりはアイランドキッチンの宿命だな…と毎回思います。

常にきれいにしておく必要がある

リアルなアイランドキッチンの姿
我が家のリアルな姿

全て見渡せるアイランドキッチンでは、物が散乱していると一気に生活感が溢れ出てきます。アイランドキッチンの強い存在感故に、散らかっているとめちゃくちゃ目立ちますし、リビング全体の印象に大きな影響を与えます。

ご覧の通り、我が家も少し気を抜くと一瞬でこの有様。別にこれはわざと汚そうと思ってやったわけではなく、リアルな一コマです。

朝起きてキッチンがごちゃごちゃしているとせっかくの気持ちのいい朝が台無しの気分になるので、毎日寝る前には片付けてきれいな状態にしているといった方も多いようです。ただ、キッチンには必要なもの以外置かない状態を常に心がけるようになるので、常にキレイな状態が保てるという面においては、ある意味メリットとも取れるかもしれませんね。(筆者のようなズボラな人間は、片付け自体が苦痛と感じるのでデメリットです)

スペース確保が難しい

アイランドキッチンの本体サイズは大体2500〜2700前後が主流です。さらに、アイランドとして成立させるためにはキッチンの左右に人が通れる通路が必要になります。通路幅は最低でも70センチ程度必要と考えると、キッチン幅250センチ+通路幅140センチ(左右)で、少なくとも約400センチ(4m)の幅が必要になるということです。

リビングの形状や広さによりますが、幅が4mに満たない場合はキッチン自体の向きを考え直すなど、大幅なレイアウト変更が必要になることも。また、コンパクトなリビングダイニングに無理にアイランドキッチンを取り入れることで、キッチンの主張が強すぎる空間になってしまうケースもあります。

限られたスペースの中でどうしたら一番効率の良い空間づくりができるか、何を優先にすべきかなどは人によって様々です。そういった意味では、他のキッチンレイアウトよりもアイランドキッチンは取り入れるためのハードルが少し高いと言えるでしょう。

価格が他のレイアウトと比べて高い

アイランドキッチンは壁と接する面が存在せず独立をしているため、その分キッチンの化粧板(パネル)が他よりも多く必要になります。またキッチンの奥行きも、I型など他のレイアウトよりも大きい傾向があるため、やはりその分金額が高価になりやすいようです。

各キッチンメーカーによって価格設定は異なりますが、筆者が複数社見積もりを取得した際は、アイランド仕様にすると結構オプション料金が高くなった記憶があります…。詳しくは各メーカーで見積もりを取得してみることをおすすめします。

アイランドキッチンの使いやすいサイズは?

アイランドキッチンの一般的なサイズは、幅が2500〜2700前後、高さは800〜900前後です。我が家で取り入れたグラフテクトキッチンのサイズは幅2600、高さは900です。実際の使い心地をレビューしていきます。

横幅2600って実際どう?

建売住宅などでよく見るキッチンの標準仕様が大体2550ですので、それよりも5センチほど横幅が大きなものを選びました。正直、5センチの差は特に体感できるほどのものではないのですが、使い心地としては全く問題ないです。

88センチの調理スペース

調理スペースのサイズは88センチです。まな板やザルを置いても余裕があり、奥行きもあるので材料やゴミ袋などはこちらに置いて作業をすることが多いです。夫と二人で作業をしていてもぶつかることも無いですし、シンクからコンロまで遠いと感じることも無いので丁度いい広さかなと思います。恐らく、これより10センチ幅が狭ければ、ちょっと物足りないと感じていただろうなと思います。

まな板とザルを並べた様子

シンクのサイズは内寸80センチで、大きめの鍋を置いても十分に洗い場のスペースが確保できます。前に住んでいた賃貸アパートのシンクと比べると倍くらいのサイズなので、初めてショールームで見たときにはその大きさにびっくりしました。

グラフテクト80センチのシンク
80センチのシンク

今は食洗機を付ける家庭が多いとはいえ、野菜を洗ったり、一時的に食器を置いたりとシンクを使う機会はどの家庭でも多いと思います。やはりシンクの大きさは70〜80センチくらいあると不満に思うことはないと感じています。

コンロに鍋とフライパンを置いた様子

コンロはあえて標準の60センチ幅を選びました。オプションで75センチも選べたのですがコンロの広さよりも作業スペースの方を優先したかったため、ここは標準サイズですが、特に狭いと感じることは無いですね。コンロのサイズを大きくしても加熱部分の間隔が広くなるわけでもなかったので、ここは好みによるのかなと思います。

高さの選び方

キッチンの高さ選び
引用:https://www.housetec.co.jp/products/Column/16/

高さは身長によって使いやすさが全く違うので、高さはしっかりチェックしておく必要があります。一般的には「身長÷2+5cm」もしくは「肘高−10cm」の高さが自分にぴったりな高さと言われています。私は身長が167センチと大きめのため、通常の80センチだと腰が痛くなってしまっていましたが、現在の90センチだと身体への負担を感じることは全く無くなりました。

各キッチンメーカーによって高さの選べるサイズが違う場合があるので、自分に合う高さがあるかどうかもキッチン選びで重要なポイントと言えます。また一番は、やはり実際にその高さを体感してみることがとても重要なので、カタログだけ見て決めず、ショールームで体感してみることを強くおすすめします!

半年間使ってみた結論

ここまでアイランドキッチンについてメリット・デメリット、サイズや使い心地について解説してきましたが、結論としてお伝えしたいのはアイランドキッチンにしてよかった!!!ということです。

デメリットも紹介しましたが、正直それを理由に後悔したことは一切なく、今の所つねに満足感が上回っている状態です。なんせ、やっぱりアイランドキッチンってかっこいいし、憧れだったので…!

キッチン選びの際は、家族構成や間取り、必要な動線、予算などをよく検討するのはもちろんですが、家族が長期にわたって愛せるキッチンなのか?をぜひ考えてみてください。

キッチンでお悩みの方に、少しでも参考になればと思います。

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