【乾燥・音・におい】海外食洗機BOSCH(ボッシュ)の半年間使用レビュー

洗浄後の二段目 キッチン

ボッシュ食洗機を半年間使用してみた

我が家は2022年3月からこの家に入居し、はや7ヶ月が経ちました。この記事では我が家の海外食洗機 ボッシュ「SPI4HDS006」について、半年以上使用してきた中で感じている本音のレビューを紹介いたします。

筆者がおうち作りをする中で、一番楽しみにしていたことと言えば海外食洗機の導入でした。なんせ、洗い物が本当に嫌いで毎日苦痛でしかたなかったので…その苦しみから開放されるためならいくらでも払える!と思っていたほど、家づくりで譲れないポイントの一つでした。

筆者の中で、食洗機を導入する上での必須条件は以下の3つでした。

  • 予洗いが不要
  • フライパンまで入る大容量
  • フロントオープン式

この3つの条件をクリアする食洗機となると、必然的に海外食洗機一択となりますよね。

Instagramで海外食洗機の情報収集をすると、体感的には7割ミーレで2.5割ボッシュ、0.5割その他というような感じで(筆者の体感)、やはり国内ではミーレのブランド力がまだまだ強いイメージです。

筆者は上記の必須条件さえ満たしていれば食洗機のブランドは何でも良かったのと、コロナ禍真っ只中でどちらも入手困難とメーカーから聞いていたため、「とにかくすぐに手に入る方をください!」という気持ちで、最終的にボッシュの食洗機を入手したという経緯があります。(ちょうどグラフテクトからのミーレ受注終了の時期と重なりました)

さて、そんなこんなで入手した念願の海外食洗機ボッシュですが、実際の使用感はどうでしょうか?

毎日使用する中での正直なレビューと、入手前に思い描いていた使い心地とのギャップまで、しっかり紹介していきます!

【結論】ボッシュ食洗機に満足してる?

結論から率直に言うと、大満足です。
もうこれは、そう表現するしかないです。海外食洗機ナシの生活など絶対に考えられなくなるほど、洗い物に対する苦労とストレスがもう思い出せないくらい、家事がとても楽になりました。
ですので、結論としてはボッシュを導入してひとつも後悔することはありません。

ですが、機能面に全く不満が無いかというと、実はそんなことは無いです。

QOLは確実に向上しましたし、最高の買い物でしたが、それとこれとは別で、やはり毎日使用していると「ここもう少しなんとかならないのかな」と思うことは出てきます。
以下で、そういった不満ポイントも含め、解説していきますので、ぜひ御覧ください。

ボッシュ食洗機の詳細レビュー!ポイントごとに解説

食洗機を検討する上で重要なポイントを以下の4点に絞ってみました。こちらの項目に沿って、レビューをしていきます。

  • 洗浄力
  • 乾燥機能
  • 静音性
  • 容量

ボッシュの洗浄力:汚れの落ち具合は?

食洗機なので一番重要なのはやっぱり、汚れが落ちるかどうかですよね。特に海外食洗機は洗浄力が高いことが魅力でもあるのでなおさら期待してしまいます。
今回は、洗浄力が分かるように、実際に使用した食器をビフォー・アフターで紹介していきます。

ビフォー:洗浄前の状態 【※汚れ物注意】

食洗機で洗う前の焦げたグリル
食洗機で洗浄する前のマグカップ

この日はグリルで鶏肉を焼いたのですが、盛大に焦がしてしまい、焦げと油がひどいです。また、紅茶を飲んだマグカップを朝から夜まで放置してしまったりと、普通の洗い物だったら結構気合いが必要になるようなメンツが揃っています。

この日の洗い物は油モノが多くギトギトでしたが、量としては平均的でした。
実際に食洗機にセットしてみるとこんな感じです。

ボッシュ一段目(洗浄前)
ボッシュ二段目(洗浄前)
ボッシュ三段目(洗浄前)

ちなみに、予洗い等は一切していません。(グリルトレイはシンクに置いていたため濡れていますが)

今回は油分が多くしっかりと洗浄する必要があるので、「パワフル70℃」モードを選択。通常の汚れであれば「auto45-65℃」モードで充分です。

ボッシュの鍋モード(パネル)

アフター:洗浄後

洗浄完了したボッシュ食洗機

さて、2時間35分が経ち、洗浄が終了したので洗い上がりを見ていきましょう。
いつもは寝る前にスイッチオンして、翌朝食器を片付けているので、洗浄直後に食器をチェックすることがないので少しドキドキです。

開くと熱気でメガネが曇ります。果たして綺麗になっているのでしょうか…。

一段目:カトラリー類

まずは一段目、カトラリー類を見ていきます。洗浄前はお箸やレンゲ等、主にプラスチック製品のギトギト油がひどかったですが…

洗浄後の一段目
綺麗になったカトラリー類

スッキリ汚れが落ちています!油っぽさは全く無く、いつもどおり綺麗になっていました。プラスチックのお箸にはやや水滴がついていますが、汚れは落ちています。

中段:お椀やお皿類

続いて中段を見ていきます。
こちらはまぁまぁ量があったので、隅々まで綺麗になっているか気になるところです。

洗浄後の二段目
きれいになった二段目食器

ピカピカです!特に気になる点もなく、ガラスや陶器のお皿などは完全に乾いているので、そのまま食器棚にしまえます。
ちなみに、紅茶が完全にこびりついていたマグカップも、ご覧の通りピカピカになっていました。

食洗機で洗ってキレイなマグカップ

よく紅茶やコーヒーを飲みっぱなしにしてしまうので、手洗いのときは茶渋やくすみが残ってしまいがちでした。ですが食洗機をを使うようになってからそういった着色汚れが気になったことはないので、手洗いよりもしっかり洗ってくれていると感じます。

下段:大物ゾーン

それでは下段の大物ゾーンを見ていきましょう。ここには例の油ギトギトで焦げのついたグリルパンと、大皿や鍋などがひしめき合っているので、ちょっと不安です。

ボッシュ三段目(洗浄後)
三段目食器の隙間
結構重なり合っているので洗えているのか少し心配
きれいになった大物食器

大皿・ボウル・小鍋類どれもピッカッピカ!まな板(小)も汚れはしっかり落ちています。ステンレスのタンブラーも、食洗機を使う前は底の方にコーヒーの着色がありましたが、底までちゃんと綺麗になっていました。

そして、一番心配だったグリルトレイはというと・・・

食洗機で洗った後のグリルプレート

良かった…こちらもピカピカになっています!!
流石にヌルつきや焦げは残るかなと思っていたのですが、パワフルモードだからでしょうか、しっかり汚れが落ちていました。
こういった汚れのひどい大物類を手間をかけずにピカピカにできるのは、容量の大きい海外食洗機のメリットだと改めて実感します。

汚れの落ちに関する不満

今回は問題なくどれも綺麗に汚れが落ちていましたが、普段の使用の中で洗浄力に対して少し不満に思うこともたまにあります。具体的には以下のような場合、完璧に汚れを落としてくれないことがあります。

  • 乾いた汚れ
    こびりついた汚れがカピカピに乾いていたりすると、結構な確率で汚れが残ったままになっています。特に感じるのがカトラリー類で、スプーンにこびりついて乾いてしまった汚れは、洗浄後も少し残っていたりすることが結構多いです。お皿はカピカピでもちゃんと綺麗になることが多いので、もしかすると構造的に上段のカトラリー類は少し汚れが落ちづらいのかもしれません。
  • 野菜のカスなど
    例えばザルなどに絡みついた野菜のカスなどは、結構そのままの姿でカリカリに乾燥していたり、他の食器にへばりついていたりするので、特に葉物野菜などは取り除いてから食洗機に入れたほうが良いです。(当たり前かもしれませんね…)
  • 油モノを扱ったフライパン
    温度の低いautoモードでフライパンを洗うと、油の膜のような白っぽいモヤが残っていることが時々あります。油モノを扱った場合は鍋モードで洗ってあげるのが良いです。
  • 染まってしまう系の着色
    ニンジンを切ったあとのまな板や、キムチを食べた後のお箸などは結構な確率で色が残ってしまいがちです!ニンジンのまな板は手洗いでもなかなか難しいので仕方ないとしても、お箸はちゃんと綺麗にしてほしいところです。

基本的には手洗いよりもかなりピカピカに仕上げてくれる海外食洗機ですが、どんな状態でも全てを完璧に洗浄してくれるわけでは無いので、過信はしないほうが良さそうです。
予洗いはしなくてOKですが、ひどい汚れやこびりつきは事前に水でふやかしてあげたり、油モノは拭いてあげるなどひと手間加えることで、こういった不満の大部分は解消できるのではないかと思います。

食洗機に向かない素材

木製の食器やお皿は基本的には食洗機に向かないので注意です。
また、子供向けのスプーンやフォークによくある、こういったキャラクター物などは塗装がすぐに剥げてしまうので要注意!

塗装が剥がれた子供用食器

繊細な素材や割れてしまう可能性のあるもの、また塗装されたものは結構簡単に劣化してしまうので、しっかり手洗いをしてあげると良いでしょう。

フチの塗装が剥げた鍋

また、我が家で使用しているT-fal(ティファール)の鍋ですが、フチの塗装が剥げてきています。フライパン類も同じく、フチの塗装や裏面の加工が一部取れてしまうなど、洗浄力の強さ故のデメリットも感じています。なんとなくですが、テフロン加工も劣化が早いように感じています…。

乾燥機能は実際どう?

それでは続いて、乾燥機能をレビューしていきます。しっかり洗浄してくれても、乾燥がイマイチだとわざわざ拭いたり乾かす手間が発生してしまいます。せっかくビルトインで食洗機を入れたのに、乾かないなんて許せないですよね…。

我が家のボッシュ「SPI4HDS006」は、最新のゼオライト乾燥方式ではなく、予熱乾燥方式です。
予熱乾燥方式とは、すすぎを熱いお湯で行うことで庫内の食器が温まり、その熱で水分の蒸発を促す乾燥方法です。 参考:予熱乾燥ってなに?(外部リンク)
そのため、洗浄直後の庫内は非常に温度が高く、扉を開けた瞬間蒸気が発生しますし、お皿も持てないほどでは無いですが熱々になっています。

今回は洗浄後すぐに扉を開けて食器をチェックしたので、まだ充分に蒸発していなくて乾いていないかもと思ったのですが…
結果としては9割乾燥していました。

ですが、以下の二点は毎回どうしても乾燥しきらないので注意が必要です。

プラスチック製品

プラスチックは熱を蓄えづらいため、水分が充分に蒸発できるほど温度が上がらないんです。そのため、以下の写真のように水滴がポツポツと残るります。

プラスチック製品にのこる水滴
表面と、蓋の溝に水滴が残っています。

洗浄直後ですとこんな感で結構濡れていることが多いですが、我が家は大体翌朝まで放置しているので、朝には自然乾燥しています。すぐにしまいたい場合は拭いてあげる必要がありますね。

お椀など、底に溝のある食器
お椀の裏に水がたまる様子

正直、これはもう仕方ないと思います!予熱式だからとかではなく、形状的に水が溜まってしまうので流石のゼオライトでもこれを乾燥させるのは難しいのではないでしょうか。
このお茶碗裏の水は、翌朝まで放置しても残っているので、しまう前にティッシュ等で拭いてあげましょう。

音は気になる?

結論から言うと、音がうるさいと感じたことは無いです。放水音とモーター音はしますが、遠くのせせらぎくらいの音量なのテレビをつけていたら全く気づかないくらい。
寝る前にスイッチオンしても、リビングの扉を締めてしまえばもう何も聞こえないので、安心して夜間稼働させられます。

たまにコップやお皿が水圧でちょっと動かされて「カランッ」と音が聞こえることはありますが、本当にそのくらいです。

においは?臭いって本当?

こちら、正直に言うと初めの2週間くらいは臭すぎてびっくりしました!
海外食洗機は独特なニオイがすると聞いていたので想定内ではあったものの、食器を洗う機械がこんな臭くていいの?っていうのが第一印象です。

どんな臭さかというと、機械っぽさと、薬品っぽさと、生ゴミっぽい感じが混ざって、嗅いだことのない絶妙な臭さです。初めの方は庫内のニオイが食器に移るんじゃないかと思うくらい、本当に臭くて嫌でした…。

ですが、2週間程度経った頃からニオイはかなり軽減され、段々と洗剤のニオイしか感じなくなり、今では全然気にならないです。
私の鼻が麻痺したのかなと思い、最近友人に洗浄直後の庫内を嗅いでもらったのですが「何も臭くない」とお墨付きをもらえたので、臭かったのは最初だけだったようです。

恐らく機械自体のニオイと下水のニオイが混じっていたのではないかと思いますが、使用を続けていれば消えるので気にすることはなさそうです!

45センチ幅の容量は?

BOSCH(ボッシュ)食洗機
横から見たボッシュ食洗機

我が家のボッシュ食洗機は45センチ幅です。家族構成は夫婦と6歳の子供の3人ですが、一日1回まわすだけで充分です。
というのも、我が家は朝昼はしっかり調理することがないので洗い物はコップとお皿くらいで、フライパンや大皿などの大物が出るのは夜だけだからかもしれません。

来客があってお皿やグラスをたくさん使ったりする場合は、一日2〜3回稼働することはありますが、基本的な生活であれば45センチで充分という感想です。恐らくこれが60センチ幅だと、一日1回稼働するにはスペースが余ってしまい、水や電気代がもったいないことになっていたと思うので、3〜4人家族だったら45センチがぴったりなのではないでしょうか。

ボッシュの総合評価

結論でも申し上げましたが、総合的にはとても満足しています!
ボッシュを取り入れて不満に思っている人がいるのか?と思うくらい、毎日食洗機には心から感謝をしています。

  • 洗浄力・・・ピカピカ!手洗いよりも綺麗になる。
  • 乾燥機能・・・しっかり乾く!すぐにしまえて最高。
  • 静音性・・・静か!うるさいと感じたことがない。
  • 容量・・・大物調理器具も入って文句なし!

ボッシュのここが惜しい!

ボッシュの惜しい部分については各セクションでも書きましたが改めておさらいします。

  • 得意な汚れと不得意な汚れがある
    通常の汚れや茶しぶ、油汚れはピッカピカになります。しかしモード選択を誤ると油膜が少し残る場合がある。また、こびりついて乾いた汚れはふやかさないと取れない場合が多い。
  • プラスチック製品や形状によっては完璧には乾かない
    予熱乾燥方式だとプラ製品の完璧な乾燥は難しいようです。プラ食器が多いご家庭はゼオライト式も検討してみるとよいかもしれません。
  • 初めの方はめっちゃ臭い
    くさいです。でも初めの二週間我慢すれば臭かったことは忘れます。

ボッシュレビューのまとめ

海外食洗機BOSCH(ボッシュ)の使用レビューはいかがでしたでしょうか。
ミーレよりも安く、しかし機能面では充分に対抗できるボッシュの魅力を知ってもらえたら幸いです。
また、良い面だけでは無く惜しい面も理解した上で、みなさんも最高の食洗機ライフを送ってください!

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